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< 第34期名人戦最終予選1組決勝  観戦記 >
黒 小県真樹  九段   対   白 柳 時熏  九段

 

長考の応酬

2009年1月7日

 名人戦七番勝負第5局の真っ最中、名古屋市の日本棋院中部総本部では、次期リーグ入りを決める最終予選決勝戦が打たれていた。

 リーグは一度落ちるとなかなか戻ってこられない。あと1勝まできたのが、4期ぶりの復帰を狙う小県真樹と、6期ぶりの返り咲きがかかる柳時熏だ。

 この一局にかける両者の思いは、開始早々にぶつかる。

 黒番の小県、腕を組んだまま盤上を見つめ、なかなか動かない。3分たってやっと黒1の小目に手が伸びた。

 柳はすぐ「どうしたらいいのか」と鼻歌のようにつぶやき出し、腰を据える。白6のケイマ受けになんと27分も投じた。

 午前中にたった12手しか進まないとは、2日制の碁よりもスローテンポだ。三線中心の石組みで両者ともじっくりしている。午後になっても、黒13のコスミに33分と、相変わらずのペースが続く。

 黒23のカケは「力をためる小県さんらしい」と解説役の中野寛也九段。

(内藤由起子)

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