現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第34期名人戦最終予選1組決勝  観戦記 >
黒 小県真樹  九段   対   白 柳 時熏  九段

 

心細い

2009年1月7日

 予選決勝まで勝ち上がってきただけに、ふたりともにここまで好成績。

 柳は26勝6敗と8割を超える勝率をあげている。小県も23勝9敗と好調。本因坊戦リーグ入りを最後の最後で逃した一局が悔やまれる。

 ただ両者の対戦成績は、小県が柳を苦手としているのか、柳の3戦全勝と偏っている。

 白26で参考図の1と押し上げるのは、上辺の白より黒6までの左辺の方が幅がいい。調子を与えないよう白は26にナラび、28と荒らしに向かった。

 黒33にトバれ、右下白の小ゲイマがなんだか心細くなってきた。白Aにヒラいて守るのが常識的に見える。「しかし黒に34とトバれると、黒BやCで左下をいじめられたり、黒Dのボウシが狙われたりと何かとうるさくなります。実戦の白34のボウシは逃せません。左辺への応援にもなっています」と中野解説者。

 黒は当然、35と厳しくツメた。このあたりから局面が動く。

 白46、48と右辺を止められた黒は、49にケイマし白50にトバせ、調子で黒51にもたれた。

 ここで、柳は意外な選択をする。

(内藤由起子)

[次の譜へ]

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内