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< 第34期名人戦最終予選1組決勝  観戦記 >
黒 小県真樹  九段   対   白 柳 時熏  九段

 

あっさり

2009年1月7日

 黒は当然53のハネ。黒55まで「こんなにあっさり取らせてくれるとは思わなかった」と局後、小県は驚いた。この日、静岡県伊東市で打たれた張栩―井山裕太の七番勝負第5局の王銘エン立会人も「こんなになっては、白がいいわけないでしょ」と評したという。

 「僕もこの形を見た瞬間は持ち込みが大きいと思いました。白52で参考図の1とハネて抵抗するのは、黒12まで右辺からの白の一団が薄くなるのを柳さんは嫌ったのでしょう」と中野解説者。柳としては、白56の急所に迫っていじめれば、よりが戻ると判断したのだろう。

 黒は57、59のツケツケ作戦でさばく。黒61のアテに白Aとツイでしまうと、黒Bのサガリが利き、眼形が作りやすい。白62のナラビはなるほどのうまい受けだ。

 黒は67まで生き形を得たかわりに、白68を利かされる代償を払った。「全体の形勢はバランスが取れていると思います」と解説者。

(内藤由起子)

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