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< 第34期名人戦最終予選1組決勝  観戦記 >
黒 小県真樹  九段   対   白 柳 時熏  九段

 

勇気を出して

2009年1月7日

 白86の切りに、黒87とアテ、小県は肩をいからせ力を込めて89にツイだ。とたんに柳は「まいったな。恐ろしいことをやられちゃうよな。なるほどね」と激しくぼやきだした。

 「柳さんは、白86の切りには、いつでも黒91とカカえるものと思いこんでいたフシがありますね」と中野解説者。黒89だと続いて参考図の白1に切られ3となっては、ひどいからだ。けれども▲にマガリが来た今は、中央の力関係がかわっている。黒4から8と追われては、右辺からの白の一団にしのぎの見通しは立たない。

 「黒87、89はこっちだって勝負手。全然わかっちゃいないんだけど、勇気を出して打ちましたよ」と小県。

 白は泣く泣く白90にトンで守ったが、黒91に戻られてはひどすぎる。「下辺だけで20目は損したね」と柳は局後嘆いていた。

(内藤由起子)

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