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< 第35期名人戦挑戦者決定リーグ戦第22局  観戦記 >
黒 張 栩  棋聖   対   白 高尾 紳路  九段

 

大一番

2010年6月17日

 前局の王銘エン―溝上知親戦、次局の趙治勲―結城聡戦とともに、大型連休明けの今月6日、無敗で走る高尾紳路と1敗で追う張栩の大一番が行われた。挑戦者争いもいよいよ佳境に入った感が深い。

 張と高尾――現代のライバルと呼んでいいだろう。両者が死力を尽くした第31期と32期の名人戦七番勝負は名シリーズだった。ただし最近は高尾が分が悪い。対戦成績は張の26勝21敗1無勝負。高尾は昨年から5連敗中だ。張が棋聖を含めて四冠とタイトル戦線をリードする原因の一半は高尾にあるのではないか。ライバルの輝きを色あせないものにするために、高尾は奮起しなくてはなるまい。

 黒5、7と張得意の最新型で始まった。白8の割り打ちから10とヒラけば、黒11と肩に行くのは流行型だ。よく分からないのが白12、14。国際棋戦でしばしば見かけるが、必然性はあるのだろうか。解説は宮沢吾朗九段。

 「12と14の関連は私も分かりません。白12で単に14に押すと、たとえば黒A、白B、黒C、白D、黒Eと変化されそう。それから白12とツケるのは、黒13ではなくFと全部取りにこられるのを嫌ったのでしょう。白12、黒13の交換が先にあれば、黒は白14に手を抜く気分です」

 白16の二間も最新の流行。ハサミのない方にツケるのが昔の常識だったが、いまは白18が主流だ。

(春秋子)

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