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< 第35期名人戦挑戦者決定リーグ戦第25局  観戦記 >
黒 趙 治勲  二十五世本因坊   対   白 高尾 紳路  九段

 

新しい変化

2010年7月8日

 中国流は根強い人気がある。偶然にも、名人戦リーグで2局続いて登場した。趙治勲も愛用者のひとりで、大事な手合でもたびたび見かける。

 白は6と下辺から二間にカカるのが最近の流行だ。黒7とひとつカカリを決め、9と広くハサんだのはめずらしい。3分の考慮だったので、趙は用意していたのかもしれない。

 白10のツケから18の二段オサエまでは、ほぼ必然だ。

 黒は19と切ってから21にマガった。白が37にカカえたときのシチョウアタリに、ちょうど黒7がなっている。

 黒9がAと狭いハサミの場合は、黒は黙って21やBで隅の白二子を取るのがいいとされている。

 「黒19では20のほうに切って、簡明に分かれるのもありました。白22逃げ、黒19抜き、白23ノビまでの振りかわりは、いい勝負でしょう」と解説役の趙善津九段。

 昼休みをはさみ30分を投じて、趙は黒23とハネ出した。白が24に切ると、ばたばたと進む。黒27で28から追うシチョウは白がいい。黒は27とアテて35のツギまでと外勢を築き、白が実利を得る新型ができあがった。

 「黒27ではCにシチョウアタリを打つのもありました。白27、黒36、白Dのあと、黒がEに突き抜く変化よりも実戦のほうがいいと、趙先生は判断されたのですね」と趙解説者。

(内藤由起子)

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