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< 第35期名人戦挑戦者決定リーグ戦第28局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   対   白 結城 聡  九段

 

細かく白

2010年7月30日

 左下黒17は見た目通り大きい。白が39、黒38、白19と三子を助ければ、黒28から荒らしながら稼ぐ予定だ。結城は左上白18の抜きへ。以下白28までの取引となった。

 「白三子を取れればいいかと……」と溝上。前譜から強い追い風を受けていたのだからそう思い込んでいたとしても無理はない。しかし、現実は違う。形勢は細かいながら白がリードしている。

 黒に抵抗策はなかったのか。黒23で参考図の1とする変化は、局後の検討では結論が出せなかった。白2のコウ取りには相手をせず、黒3と左下を大きく囲う。そのかわり、左上黒は白4で丸のみされる大フリカワリだ。ただし、この進行でも白に細かく残るというのが横田解説者の結論。序盤での白のリードが、やはり大きかったという。

 横田「黒は上辺の45がどうだったか。黒Aの渡りは残しましたが、白58まで白地が簡単にまとまった。最終的な敗着と思います」

 横田案は黒45でB。その真意は明日、紹介する。

(松浦孝仁)

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