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< 第35期名人戦七番勝負第2局  観戦記 >
黒 井山裕太  名人   対   白 高尾紳路  挑戦者

 

予言と移住

2010年10月20日

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 四国のみなさん、こんにちは。こんな出だしになったのは名人戦初の四国対局だから。でもそれぞれに、対局地の松山市、道後温泉には思い入れがあるようだ。前夜祭でのあいさつは秀逸だった。まずは4度目の松山という挑戦者から。

 「初めて来た15年くらい前、温泉も食事も素晴らしく、老後はここでのんびり過ごしたいと思いました。その地で名人戦を打てて光栄。第2局に気持ちよく勝って30、40年後には移住したい。もし負けた場合、それはないと思います」

 対する名人は昨年5月、愛媛囲碁フェスティバルでこの地を訪れていた。「その際、地元の方からここにきた棋士は必ずタイトルを取るといわれました。それが(昨年10月)現実に。愛媛にはいい思い出しかありません。今回も勝ってさらに大好きになりたいです」

 前夜祭には180人の囲碁愛好家が集結。両対局者は写真、握手攻めにあっていた。

 16日午前9時。立会人の坂口隆三九段が定刻を告げ、第2局が始まった。立ち上がり早々、検討室で注目されたのは、黒9に対する白の応手だ。「たいへん手広い局面。悩んだらきりがなさそう」と解説の結城聡九段。「3カ所選んでも当たる気がしません」とは大盤解説担当の小松英樹九段だ。十数分後、白は10へ。かなり珍しいツメという。

(松浦孝仁)

 消費 黒:11分 白:17分 (持時間各8時間)

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