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< 第35期名人戦七番勝負第2局  観戦記 >
黒 井山裕太  名人   対   白 高尾紳路  挑戦者

 

黒の注文

2010年10月20日

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 さあ、黒15の秘密を暴こう。白16と換わって黒17が名人の立てた作戦。黒19に続いて参考図1の白1なら、黒2が厳しい。

 結城「白3から黒6のとき、部分的には白7と切りたい。しかし実戦の黒15がシチョウアタリ。黒8が成立しては白いけません」

 黒15のシチョウアタリを打ち損ねると、図1の黒2では参考図2の1と応じるほかない。すると白2、4を決められてしまう。これが思いのほかつらい。実戦は白がシチョウ不利。そのため、黒19に白20を先に決める必要がある。以下黒23まで、図2との違いは白A、黒Bが決まっていない点だ。

 結城「ここが序盤のポイントになりそうです。白Aのハネには手抜きの予定。ここまでが黒15の狙いです」

 なぜ白はAを急ぎたいのか。それは黒からC、白D、黒Eが根拠と実利のうえでべら棒だから。確かに黒地が増えて白は浮き上がる。

 挑戦者は名人の狙いを察知して左辺白24へ。守りより攻めを優先した。

   

(松浦孝仁)

 消費 黒:42分 白:44分 (持時間各8時間)

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