現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第35期名人戦七番勝負第2局  観戦記 >
黒 井山裕太  名人   対   白 高尾紳路  挑戦者

 

つまずき

2010年10月20日

棋譜 拡大  

 名人は黒47、49と方向転換。初めは「白を取れなかったけれど、これで計算ができているんだね」と好意的な見方もあったが、実際は白が追い抜いていた。

 昨日紹介した二つの妥協案と明らかに違うのは左上の黒。白50から寄り付かれている。また、白が62まで生きた後に注目。白46、60に石が加わり、中央はいまや白の勢力圏だ。

 右辺黒67に、挑戦者は白68、70とふんわり囲う。なかなかの構想に思えたが、なんと、この碁を決めるチャンスを逃していた。

 結城「参考図の白1、3を決めて5の抜きが大きい。黒6、8の備えを待って本譜のAに回れば、はっきり白の勝ちでした。白aも権利になっています」

 図のように白Bと抜いていない実戦は、黒71から75のヨセがからく、そして、うるさい。挑戦者は白70の甘さに気付き、心を乱したか。白76の失着を放ってしまう。

 結城「単に78と抜き、黒76に下辺白84が相場でした。まだ白がよかったはずです」

 形勢はもう分からない。黒Cのコウが命運を分ける。

(松浦孝仁)

 消費 黒:7時間50分 白:7時間51分 (持時間各8時間)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?