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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第2局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 山下 敬吾  本因坊

 

堂々の山下

2011年1月27日

 新春のスタートは、山下敬吾と溝上知親の兄弟弟子対決をご覧いただく。同門でも棋風は全く違う。持ち味が存分に出たおもしろい碁になった。

 対局開始を待つ間、目を閉じて背筋を伸ばし正座のふたり。同じ姿勢だった。

 黒1、3、5の中国流に対して、山下は最近、白6の大ゲイマと決めているようだ。

 白は8とカカった。白14と構えるのはよくある進行だ。

 さて、白16に入られた。右辺のケイマを強化するのに、溝上が黒17、19と俗に守ったのに驚いた。白も自然に強化されるので、山下は「ありがたいと思いました」。

 解説の蘇耀国八段は溝上の気持ちをこう代弁する。「17は、黒Aとツケて白の形を崩す手がよく打たれます。白Bハネ、黒18ノビ、白C、黒Dナラビ、白Eとなってから黒が右下に向かうのが普通。溝上さんは、黒Dに手を抜かれて白35などと右下に先着されるのを嫌ったのです。でも逆に黒がEにハネることができれば、僕は十分だと思います」

 実戦は、溝上は確実に先手を取って黒21のコスミツケに回った。

 白は22とケイマし、黒23と打たせて、24から28。「堂々と動く山下さんらしさが出ています」と蘇解説者。

(内藤由起子)

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