現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第4局  観戦記 >
黒 林 漢傑  七段   -   白 羽根 直樹  九段

 

初陣と10期ぶり

2011年2月9日

 棋士になって初めてリーグの舞台にあがった林漢傑と、10期ぶりに名人戦リーグに戻ってきた羽根直樹。新参加同士の一局は、昨年12月16日、羽根の所属する日本棋院中部総本部で打たれた。

 午前10時、先番の林は、外してあった眼鏡をかけてから第一着を打ち下ろす。26歳のリーグ初陣である。林はもっか公式戦13連勝中と絶好調だ。一方の羽根も夏の本因坊失冠から立ち直った。ご無沙汰だったこのリーグに復帰し、タイトル奪還に燃える本因坊戦リーグでは一人全勝街道を走る。きょうの一戦、そう簡単に勝負はつくまい。

 序盤は黒が7、9と展開し、ゆっくりとした局面になった。

 33分を費やした黒13がおもしろい。左上一帯の黒が隅の白一子を包囲している。局後、「手を抜かれて参りました」(林)、「白からは打つ手がないですよね」(羽根)というやりとりがあったが、解説の黄翊祖七段は「白14のカカリに対して黒Aと戻り、白B、黒C、白Dに黒37と打ってみたい。周囲の黒が強いので白38に黒Eと打てます」と語る。

 実戦は左上を放置したまま、右上、右辺、右下、下辺へ。ほぼ時計回りに石が打たれていく。なお、途中の白20は羽根らしい地にからい打ち方。「僕なら白21などと打って戦いますね」と黄解説者。

 ようやく黒37と手をつけた。

(伊藤衆生)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介