現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第5局  観戦記 >
黒 張 栩  棋聖   -   白 羽根 直樹  九段

 

打ちぞめ

2011年2月17日

 1月5日は日本棋院と関西棋院の打ちぞめ式。ファンと棋士が記念連碁や歓談に楽しく過ごす一日だ。

 中部総本部の打ちぞめ式の主役は羽根直樹。昨年は本因坊を失ったものの、現在本因坊戦リーグで4連勝とトップに立ち、名人戦リーグも幸先のいい1勝をあげた。地元の期待も大きいはずだ。打ちぞめ式からそのまま東京に移動して、翌6日が公式戦の打ちぞめである。迎え撃つは第1ラウンドで痛い半目負けを喫した張栩。井山名人との棋聖戦七番勝負を翌週に控えており、勝って勢いをつけたいところだろう。

 新年のあいさつもそこそこに、対局開始のブザーが鳴って、両者の表情が引き締まる。黒5と張の得意な趣向から、白6の大ゲイマガカリに黒7とハサんで左上一帯に大きな夢を描けば、羽根は右上、左下と実利を先行させた。解説は小林光一九段。

 「思い思いの序盤戦ですね。右上はごく普通の定石ですが、白8では10を先にするのも考えられました。左下の白22では私ならAにノビます」

 ふたりの対戦成績は羽根13勝、張10勝。羽根は張が負け越している数少ない一人だ。しかしそんなことはおかまいなしに張の着手が速いのは、作戦どおりの進行だからか。

 黒27までとなるのなら、黒Bではなく、5にあった方がまさる理屈だ。

(春秋子)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介