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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第8局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 坂井 秀至  碁聖

 

がまんの時間帯

2011年3月10日

 時折せき込みながら坂井苦心の防戦が続いた。黒57の痛打に白58で黒68の出を防いだものの、黒59とツケ、山下は追及の手をゆるめない。白62とつながったような顔をしても黒63から65と調子に乗ってどんどんやってくる。白66で72とまともにあいさつするのは、黒67、白68、黒73で左右が見合いだ。

 今村「坂井さんは徹底的にがまんすると決めたのでしょう。それが白70。私なら白Aに切り、黒B、白C、黒71、白Dとまぎれを求めますが、黒Eと動かれ、負けを早めるだけと見たようです」

 しかし、がまんの坂井に致命的な見損じがとび出した。白72である。黒73に切られ、「ああ、そうやったか」とひとこと。参考図の白1とカカえたいけれど黒2、4があまりにも痛烈。白5(2の左下)にツイだとき、黒6とコスミ出されてひとたまりもあるまい。白7以下は黒18まで、白は上辺を先手でワタっても、中央がもたないだろう。

 左上は白75が先手に打てるはずだった。この損はコミ分に相当するという。

(春秋子)

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