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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第8局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 坂井 秀至  碁聖

 

勝負手ならず

2011年3月10日

【黒中押し勝ち】203手完

 白182(6の十二)は坂井が残り1分まで考えただけあって、ケンコンイッテキの狙いを秘めたおそろしい勝負手だった。

 普通は参考図の黒1とアテて大丈夫と考える。白2のツケから4と切られても黒5が利き、白6に黒7と切って攻め合い勝ちと早合点しがちだ。ところが白8とオサえられると黒9と戻らなければならず、白の手数はのびる。白10、12の手順で、白の1手勝ちになることが確かめていただけるだろう。もちろん大逆転だ。

 時間に余裕があった山下は7分を費やし、黒183(8の十二)とダメを詰めてあぶない橋を乗り越えた。白184(5の十二)と取られても本体を生きれば問題なし。最後は盤面12目か13目の差という。

 山下連勝。がぜん有力候補だ。

(春秋子)

 消費 黒 4時間51分 白:4時間59分 (持時間各5時間)

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