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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第14局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 林 漢傑  七段

 

またまた死活が

2011年4月21日

 死活をめぐってのややこしい変化ばかりで申しわけない。白38を手抜きするとどうなるかという宿題を解決しておこう。

 参考図の黒1の置きが急所の一着。白2、4の抵抗には黒5から7とサガる筋であっけなく解決する。上下のワタリを見合い、白8なら黒9とハネるまで。つまり手抜きはできないわけだ。

 宮沢「後手生きはつらく、黒39とヒラいて優勢がはっきりしました。黒の外勢は何もしなくても肉がつきます。左辺だけの白模様では対抗できません。白40、42とやらずに白53と肩をつく方が長期戦が予想されますが、そんな気分になれなかったのでしょう」

 白の出切りに山下は黒43から47と一直線にオサえ込む。白48までとノビた形を解説者は「絶望の方向」と評した。苦労ばかりのわりには報われないとの意味だろう。48で白49あるいはAと一子を取るのは、黒48と好形にハネられて何をやったのか分からない。

 黒49とダメをつめたのが好手。これが次譜でものをいう。

 林はうっとうしい展開からのがれられない。上辺の白の死活がまたまた問題になる。

(春秋子)

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