現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第14局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 林 漢傑  七段

 

窮余のしのぎ

2011年4月21日

 林の窮地は続く。白54とケイマしたものの黒55から57と置かれ、「あれっ、白のつぶれじゃないか」と外野席は騒々しい。つぶれは大げさとしても白60、62でしのがなければならないとはつらい限りだ。白54でほかに方法がなかったのか。

 参考図1の白1、3でしのげれば苦労はない。しかし当然黒4がくる。白5、黒6以下16まで。▲のダメツメが働いて黒の1手勝ちと分かる。

 参考図2の白1は最強の抵抗だろう。黒2、4には白5と走り、7、9と踏んばる。黒14までのコウだが、白のコウダテはaとbのところ。黒はc、dのほかにeもある。白が損コウに訴えれば、黒は生きるぞというコウダテでも間に合うので、やはりいけないとしたものだ。

 宮沢「黒63で68とオサえてもやれたでしょうが、本因坊はもう勝ちを確信しましたね。黒69の厚いツギにそれがうかがえます」

 白70以下の生きはいまや最大。白にチャンスはないのだろうか。

(春秋子)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介