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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第14局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 林 漢傑  七段

 

やりたい放題

2011年4月21日

 黒大優勢というのは本当だろうか。白は右下を生き、左辺一帯も手つかず。黒の厚みをうまく消せば、林得意の長期戦にならないかと思う。

 宮沢「いや、本因坊のあざやかな黒79以下がそれをさせません。厚みを囲うのではなく、あくまでも寄りつきを狙う打ち方はまさに絶品です」

 白88で参考図の白1を決めることはできた。黒4が省けず、白5の要点に回る。続いて黒はあっさり左下三々に入るか、あるいは6。本因坊のことだから6から10と攻め専門で行くのではないかと解説者。左上は黒aを見てのb以外の利きもあって厚く、白二子がおさまるまで時間がかかる。最後まで好転は期待できそうもないという。

 あるときは軽快に、また重厚に。黒93とボウシしてからの山下はやりたい放題。白96でAの受けなら黒Bとケイマして、おなかいっぱいだろう。白96には黒97一本で整形し、99のツケコシがうまい。さらに黒Cの眼取りを横目に105から109が厳しい限り。打っていて楽しかったのではないか。

(春秋子)

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