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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第14局  観戦記 >
黒 山下 敬吾  本因坊   -   白 林 漢傑  七段

 

山下強し

2011年4月21日

【黒中押し勝ち】129手完

 最後はどうにもならなくなっていた。左下白110(3の十八)でAとアテ、黒111、白122と取るのは、黒B(2の七)と本気で取りにこられ、ひとたまりもあるまい。黒129(9の七)で投了したあとは、白C、黒D、白Eとつながっても、黒Fと押されるくらいで白Bの生きを余儀なくされ、大差の形勢だ。

 山下の完勝を裏返せば林の完敗。その原因を求めると、白42(13の七)や34(15の八)になろうか。しかし林の師匠の林海峰天元は「もっとさかのぼって白14(16の七)はもう一回待った方がよくはなかったか」と大胆な提案をする。

 参考図の白1だ。山下は「そう、これで取ってみろと手を渡されてもこまる」と同意した。黒2と大きく取ろうとすれば、白3から7の居直りがこわい。あるいは白1で2とのぞみ、黒aと値切らせて白bと構えるのも有力と宮沢解説者の指摘もあった。

 敗因を14にまで求めざるを得ないのは、山下の強さの証明。本命、好位置につけ、突っ走りそうな勢いだ。

(春秋子)

 消費 黒 3時間 59分 白:4時間27分 (持時間各5時間)

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