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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第18局  観戦記 >
黒 羽根 直樹  九段   -   白 結城 聡  天元

 

大一番

2011年5月19日

 3月24日、関西棋院。何人かから「東京はどうなっていますか」と質問された。余震がこわくて大阪方面に緊急避難した棋士がいたくらいなので、東京も大変と思われたのだろう。「いつもどおりですよ」と答えると納得したようだった。

 さて中盤たけなわの名人戦リーグは、無敗の結城聡と1敗で追う羽根直樹が激突する大一番を迎えた。結城が勝って独走態勢を確立するか、羽根がストップさせるか、挑戦者争いの行方を大きく左右するのは間違いない。

 結城、白2に7分。羽根は黒3に12分。白4に9分。双方慎重なのはこの一局の重要性を意識しているからだろう。白8の一間高バサミは16分。7の一子を動かず、黒9、11と上辺を占めるのが最近の傾向だ。

 結城が白12の肩つきに14分費やしたあとは1分以下の着手が続いた。解説は関西棋院の重鎮本田邦久九段。

 本田「黒15のマゲは気合です。同じ局面で、私は黒17とコスまれたことがあります。続いて白15、黒A、白B、黒Cとなって、おだやかな進行とは思いますが、羽根さんの好みではないでしょう」

 黒15と強く出れば、白も16と大斜にカケて戦いは歓迎ですよと主張する。黒17のコスミツケから19とノゾいたところで、「これは羽根先生の得意な定石ですね」と、関西棋院の若手が教えてくれた。

(春秋子)

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