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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第24局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 坂井 秀至  碁聖

 

連続で大阪

2011年6月30日

 5月19日、溝上知親は今週も関西棋院での対局になった。これで4週連続の大阪出張とは、さすがに珍しい。ホテルからの通い慣れた道を、15分ほど歩いてやってきた。

 対する坂井秀至は名人戦リーグの前ラウンドが手空きだった。第5ラウンド(対趙治勲戦)のころは負けが込んでいたものの、その後2連勝。上がり調子で本局に臨む。

 溝上の中国流に、坂井は白6と大ゲイマに構え、10と迫った。黒15のノゾキから白22までも、よく見る形だ。

 さて黒が23とコスんだ場面。白は24とカカリまで足を伸ばした。「白Aと二間にヒラけば常識的ですが、下辺に白模様があるのでムードが出ないと見たのでしょう」と解説の清成哲也九段。

 当然の黒25のハサミに対して、坂井は白26と両ガカリを選んだ。「堅い黒のある右辺に向かうのはどうでしたか」と清成解説者。白Bとスベり、黒30、白C、黒Dトビ、白Eならゆっくりした進行だった。

 黒は最も厳しく、27とコスミツけて29と頭を出す。

 「白30でF、黒B、白G、黒H、白Iと切られたら自信がなかった」と局後、溝上はいうが、検討に参加した結城聡天元は「黒Jと押して、直感的に黒やれそう」。坂井も「白のほうがこわいと思った」ので、30と三々に入った。

(内藤由起子)

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