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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 高尾 紳路  九段   -   白 林 漢傑  七段

 

最終ラウンド

2011年8月31日

 本日から今月4日に行われた最終ラウンドの模様をお届けする。

 挑戦者は結城聡、山下敬吾、羽根直樹の3人に絞られていて、坂井秀至と当たる羽根は勝てばプレーオフ進出が確定。結城、山下の直接対決の勝者と決戦だ。羽根が敗れれば結城―山下戦の勝者がすんなり挑戦権を握る。

 残留争いもきわどい。リーグ落ちは1勝6敗の趙治勲のみ確定。2勝5敗の坂井、3勝5敗で全日程を終えた溝上知親、3勝4敗の林漢傑のうち2人がハズレくじをひく。

 林は新参加でリーグ内序列は最下位なものの、勝てば4勝で無条件の残留。序列4位の坂井は、自身が勝って林が負けるのが条件。厳しいのは序列5位の溝上。坂井、林の両者が負けてようやく残留の道が開ける。

 前期挑戦者の高尾は残留を決め、来期の序列だけがかかる対局。しかし、気が抜けるということはない。林の闘志を受け止めるかのように序盤から見たこともない碁形に導く。その始まりは黒15だろう。白8の一子を大きくのみ込むつもりだ。

 「黒15とは工夫しました。林さんの白16、18もおもしろい着想。右辺黒の規模を制限しながら、左辺の拡大、上辺への打ち込みを狙っています」と解説の小松英樹九段。

 白16、18は、計36分の考慮。対する黒19は22分。序盤早々の空中戦、慎重になるのも無理はない。

(松浦孝仁)

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