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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 高尾 紳路  九段   -   白 林 漢傑  七段

 

双方に力み?

2011年8月31日

 黒19にはいろいろな意見があった。左辺白が大地にまとまりそうな雰囲気の実戦に不満だった高尾は「黒21とのぞむのでしたか」。解説の小松九段は参考図の黒1を提案する。白2なら黒3と押していき、黒aの三々入りをうかがう要領。黒7まで、真の狙いは中央△二子だ。

 そしてもう一つ。黒Aと構えて右辺を大事にする着想を示したのは張栩棋聖。検討に加わった際のものだ。

 小松「なるほど、右辺黒は立派な姿です。大局に遅れるなんて心配はないのですね」

 白32、34は、中央白36と黒の急所に迫る前提。ただ、黒37と反発されて、どちらが攻勢に立っているのか分からない。白32はBが相場だった。

 しかし高尾、チャンスを目の前にして力んだか。黒43は後悔の一手だ。こんな身分ではなく、黒Cとこちらに視線を向け、自身の補強と白の薄みを狙うほうがまさったという。

 白46に黒47とカケて好調に映る。しかし、実はピンチを迎えていた。黒43は中央白への攻めに役立っていなかった。

(松浦孝仁)

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