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< 第36期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 高尾 紳路  九段   -   白 林 漢傑  七段

 

決意

2011年8月31日

【黒中押し勝ち】99手完

 黒77(8の十五)の逃げ出しが成立しては、白はもうどうすることもできない。以下は必然といってもいい。黒99(2の十六)で林の投了となった。

 小松「確かに白がいけないのですが、ここで投げるとは思いませんでした。もう少し打ち続けても不思議ではない。いや、そのほうが普通でしょう」

 黒99のあと、粘るなら参考図の白1だ。これには黒2が用意されている。白3と換わって黒4、6と生きるのが冷静。白7に黒8、10がトドメだ。なお、白7で左下を備えるのは、黒aで中央と下辺白があぶなくなる。

 初参加の林は3勝5敗でリーグ落ち。ただ、誰もが驚いたいさぎよい投了は彼の決意の表れか。「次に名人戦リーグに入った時には……」。こんな想像をしてしまった。

 高尾は5勝3敗で打ち上げ。9カ月間をこう振り返る。

 「リーグ前半戦の内容が悪く、よく残留できたというのが正直な感想です。それでも後半戦はまあまあの内容だった。名人戦挑戦手合を観戦して勉強させてもらい、来期に備えます」

(松浦孝仁)

 消費 黒 3時間9分 白:3時間53分 (持時間各5時間)

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