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< 第36期名人戦七番勝負第4局  観戦記 >
黒 井山裕太  名人   対   白 山下敬吾  挑戦者

 

高中国流

2011年11月17日

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 互いに黒番で勝ち、山下敬吾挑戦者の2勝1敗で迎えた第4局。

 猛暑の東京で開幕した今シリーズは、京都市、青森県弘前市と転戦し、10月5日、秋の気配が深まる静岡県下田市に舞台を移した。挑戦者の故郷・北海道旭川市では2日前に初雪を観測したという。

 井山裕太名人は、名人戦挑戦手合に4期連続で登場している。今回初めて、3局目を終わった時点でのリードを許した。

 変化を求めようと、名人が思ったのかどうか。黒1、3、5の高い中国流は珍しい。

 「あとの打ち方が難しい布陣。一時、絶滅しかけたのですが、最近たまに中国の棋譜で見かけるようになりました」と解説の高尾紳路九段。

 挑戦者は白6、8と小ゲイマに構え、じっくり腰を落とす。

 白10のハサミに対して黒は手を抜き、11と下辺に向かった。

 黒に広げられると白も12と入って行かざるを得ない。

 「12のカカリは、黒を迷わせている意味があるよね」と立会人を務める小林光一九段。黒Aと受ければ、白はBにヒラく。また、黒Cのコスミツケなら白D、黒E。どちらがまさるのか、判断が難しい。相手を悩ますということは、いい手の場合が多いという。

 黒はどう攻めるのだろうと思っていたら、名人の手は意外なほうへ伸びた。

(内藤由起子)

 消費 黒:27分 白:39分 (持時間各8時間)

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