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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第1局  観戦記 >
黒 張 栩  棋聖   -   白 高尾 紳路  九段

 

豪華に勢ぞろい

2012年1月12日

 第37期名人戦リーグは世代交代がぐっと加速した。最年少は前名人の井山裕太と新参加の内田修平七段で22歳。最年長は結城聡九段の39歳だ。リーグ戦参加者9人の平均年齢31.1歳は、前期の35.3歳から4歳以上も若返っている。

 若いといえば、入段時の年齢にも驚かされる。井山天元・十段と結城は12歳。羽根直樹碁聖、高尾紳路九段、張棋聖・王座は14歳。9人の平均は14.2歳だ。「入段が早いほどタイトル獲得の可能性が高くなる」との説を裏付けるメンバー構成といえる。新名人の山下敬吾は本因坊を併せ持っているから、七大タイトル保持者が勢ぞろいしたことになる。

 先番張の黒1、3、5は得意の布陣だ。対する高尾の白6、8は黒に7、9と構えさせてから10と入る作戦。白10はAにも触手を伸ばしたくなるが、黒Bのトビが絶好になる。

 「白10から14までは前例があります。続いて黒C、白D、黒Eの出切りは白26で黒5の一子が動きづらく、得策ではありません。白の根拠を奪う黒15、17は、同時に黒Fの渡りと黒19の守りをみています」と解説の石田秀芳二十四世本因坊。

 ここで張は積極的に仕掛ける。黒21は白22と換わり、黒23まで進めるための準備工作。続いて白Bなら、黒21が働いてくるはずと判断した。高尾も触発されたか、白26と急所に迫る。

(松浦孝仁)

 消費 黒 49分 白:35分 (持時間各5時間)

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