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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第3局  観戦記 >
黒 内田 修平  七段   -   白 溝上 知親  八段

 

ようこそ

2012年1月26日

 若い棋士が予選を突破して初の名人戦リーグ入りを決めると、思わず「ようこそ」と声をかけたくなる。とくに内田修平の場合は、20歳以下で争われる中野杯での熱い戦いぶりを入段直後からずうっと注目してきただけになおさらだ。

 前名人の井山裕太と同じ22歳。中野杯3連覇と圧倒的な強さを見せつけた井山に比べ、目立たない存在だったが、ようやく同じ土俵で戦うことができる。内田の胸は喜びでいっぱいと察する。記者のようこそもお祝いが半分、あとの半分はこれからが本当の勝負だぞとの激励である。

 内田の名人戦リーグ打ちぞめは先月8日。相手は3年連続4期目の溝上知親。

 黒番の内田は中国流から7と大きく広げ、白8、10の侵入を迎え撃った。解説はプロ入り通算1千勝を達成したばかりの工藤紀夫九段。解説者いわく、「黒11とアオったなら、13とトンで白の出方をうかがいたくなります。ただし、白14、16のツケ引きが好手でした。13を保留してほかの攻め、たとえば黒Aとカケ、白B、黒C、白D、黒16の余地を残すほうがまさったようです」

 内田は局後しばしば「序盤が不本意」と口にした。その原因は黒13に求められるかもしれない。

 黒17とツケ、勢いよく21とノビ切ったところで昼食休憩に入った。

(春秋子)

 消費 黒:1時間8分 白:41分 (持時間各5時間)

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