現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第4局  観戦記 >
黒 羽根 直樹  碁聖   -   白 井山 裕太  天元

 

新たな船出

2012年2月2日

 昨年12月に開幕した第37期リーグ。第4局が打たれたのは年末の22日だった。井山裕太、羽根直樹ともに年内最後の公式戦である。

 2011年の囲碁界は、この両者の活躍なしには語れない。井山は名人防衛戦に加え、棋聖、十段、天元に挑戦。羽根も本因坊、碁聖、王座に挑戦。七大タイトル戦には、かわりばんこのようにどちらかの名前があった。

 そして井山は天元、十段の二冠、羽根は碁聖の一冠を保持して、一年を終えようとしていた。どんな思いで年末を迎えたのだろう。どの程度、満足できる一年だったのだろう。打ち納めに、ふたりが対決したのは、じつにおもしろい。

 名人を失冠し、3期ぶりのリーグとなる井山、10期ぶりの出場でプレーオフまで進みながら名人挑戦権を逃した羽根。両者の再出発の一局である。

 オーソドックスな序盤。けれど、細かく見れば、流行がつまっている。右辺を割り打たず、すぐにカカった白6、素直に受けた黒7などがそうだ。

 「右下黒21も、以前は右辺Aとツメてから左上黒Bと押す構想のほうが多かったと思います」と解説の瀬戸大樹七段。いまは黒21に白Cとヒラかせてから黒Dの打ち込みを狙うのが主流という。

 白は22のツケから24とハネる。久しぶりのリーグ初戦でみせた、井山の新工夫だった。

(伊藤衆生)

 消費 黒:28分 白:26分 (持時間各5時間)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?