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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第6局  観戦記 >
黒 内田 修平  七段   -   白 羽根 直樹  碁聖

 

動く気がしない

2012年2月15日

 開始8分前、日本棋院中部総本部の「祥雲の間」に「おはようございます」といいながら羽根直樹が入ってきた。かすれ声だ。上座についてからも、ときおりせきをする。1週間前にあった打ち初め式のときも、声がかれていたという。

 その4分後、内田修平が着席。厳しい表情で盤上を見つめる。

 リーグ黒星スタートの両者。ふたりは本局が初対戦だ。

 白6の二間高バサミに黒7と一間にトンだのは最近見かけない。よく打たれた頃でも白12は珍しく、単に14とコスむのが多かった。

 羽根の変化球に内田が惑う。黒13のフクラミから15と切ったのはいかにも力戦派らしいけれど、白16と戻られ好形を与えた。「15は筋が悪かった」と局後の内田。

 「白がツガないところですから、切らないのがふつうです。黒21とハネて白18ノビ、黒19がよかった」と解説の山城宏九段。

 黒が21とハネたところで白は22と左下に転じた。

 内田は6分の少考で黒23とツグ。これが好手だった。黒からAやBが利きになり、上辺と左辺の黒が厚くなった。こうなると白14、18の二子を動く気がしない。「黒が打ちやすくなったと思います」と山城解説者。

 羽根「22で白23とアテようかと思ったのですが、すぐには変かなと、手を抜いてしまいました」

(内藤由起子)

 消費 黒:57分 白:23分 (持時間各5時間)

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