現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第7局  観戦記 >
黒 井山 裕太  天元   -   白 河野 臨  九段

 

序盤の大一番

2012年2月23日

 「河野臨さんてどんな人?」と聞かれる機会がふえた。「30年以上前の加藤正夫さんにそっくり」と答えることにしている。他棋戦の実績は十分あるのに、名人戦だけは出遅れ、30歳前後でリーグ入りしたのがよく似ている。リーグに名をつらねたとたん、有力な挑戦者候補とされたのも同じ。細身ながら強いエネルギーを秘めるのも共通点だ。

 その河野と本命の井山前名人が1月19日、大阪・梅田の日本棋院関西総本部で激突した。挑戦者争いの行方を占うリーグ序盤の大一番である。

 井山は黒5とカカってから7の中国流へ。最近よく見かける布陣だ。対する河野は白8のカカリから10の三々。三々入りを急ぐのも近ごろの傾向らしい。記憶に新しいところでは、名人戦の予選決勝で趙治勲が内田修平を相手に披露してくれた。

 黒19までは定型として、白20とオサえられたときの応手は黒21とAのハネの二つある。内田はAを選んだのだが、この説明は最終譜で。解説の山田規三生九段はいう。

 「黒23まで定石化された運びです。白22でB、黒C、白Dと出切るのは黒22、白E、黒Fとなり、隅の白地の小さいのが気に入りません」

 黒25と構え、白26、28と消しに出たところで、読者は井山の次の一手を当てられるだろうか。

(春秋子)

 消費 黒:27分 白:34分 (持時間各5時間)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?