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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第8局  観戦記 >
黒 高尾 紳路  九段   -   白 結城 聡  九段

 

最年長、登場

2012年3月1日

 1月19日、昨年12月の開幕ラウンドで手空きだった結城聡がいよいよ登場した。名人戦史上初めて30代以下だけで開幕した若いリーグ。結城は9棋士の中で最年長で、本局の時点では39歳だった(2月11日に40歳)。

 先日、結城に「ベテランって何歳くらいからですかね」と聞いたら、苦笑いが返ってきた。そろそろ気合を入れ直す年代に入ってきているのではないか。

 高尾紳路は2戦目。12月の張栩戦は黒星だったが、そんなことを忘れてしまうほど年明け早々から過密スケジュールが続く。棋聖戦七番勝負で張に挑戦しているのはご存じの通り。3日前に本因坊戦リーグで羽根直樹と戦ったばかりだ。

 黒5は、高尾だけでなく張、河野臨らも好んで打っている。白6と黒7のシマリから白8の割り打ち以下は順当な進行だろう。

 白14に黒15は当然として、「白16が工夫の一手です」と解説の加藤充志九段。

 「例えば単に白18とツケて黒A、白B、黒Cに白16と打っても、黒17とは押してくれません」。あとからではだめなので先に白16、黒17を交換したような理屈になる。なお、今度は白18、黒Aに白Dという形もある。

 白18のツケを見た高尾は、21分を費やして黒19とヒラいた。「白が用意してからツケたのですから、黒の手抜きもうなずけます」と解説者。

(伊藤衆生)

 消費 黒:38分 白:47分 (持時間各5時間)

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