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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第18局  観戦記 >
黒 井山 裕太  天元   -   白 内田 修平  七段

 

22歳同士

2012年5月14日

 昨秋、井山裕太が名人位を失った日の夜。食事会での会話が一段落すると、「ウッチーはどうでしたか」と井山が聞いてきた。その前日、内田修平は趙治勲二十五世本因坊を最終予選決勝で破って初のリーグ入りを決めた。井山と内田は同じ平成元年生まれ。気になる存在なのだろう。

 ふたりは初手合。じっくりと腰を落とした両者の戦いを振り返っていこう。22歳対決の解説は、21歳の新人王・村川大介七段にお願いした。

 左上のツケ引き定石の途中で内田は手を抜き、白12と右下へ一間にカカった。

 「白Aを保留したのは黒Bとヒラかせないため。内田さんは下辺で戦いを起こそうという打ち方をしていますので、確かに黒Bはないほうがいい」と村川解説者。

 黒13に白14とハサミ返し、16とトブ。そして23分考えて白18とコスミツけた。この手で白Cのサガリなら無難だが黒Dとケイマされる。また白Eには黒20の大ゲイマ。いずれも黒にスピード感がある。「白18は20とかぶせて足が速い半面、あとの打ち方が難しい」と村川解説者。

 「黒21でFにツケるのは無理だよね」と局後の井山。白G、黒21、白Hとされると黒は閉じ込められるので心配事が多い。黒21は仕方がない。

 内田は白22の一間を後悔した。

(内藤由起子)

 消費 黒:28分 白:59分 (持時間各5時間)

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