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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第20局  観戦記 >
黒 張 栩  棋聖   -   白 溝上 知親  八段

 

持ち味

2012年5月24日

 「白が(40で下辺に)手入れなら、黒は悪くないと思っていました」と局後の張。溝上はどう見ていたのか。

 白40は戦線拡大を目指したものではないかと石田解説者。上辺は黒のミニ中国流が敷かれていたところ。それが今では白石のほうが多くなっている。地合いでは先行されたものの、白はこれから起こるだろう中央での戦いに自信を持っていたとしてもおかしくない。

 黒は41と仕掛けていく。張の碁ではおなじみのコウが始まり、黒55までの大フリカワリに。コウは白が制し、黒は49、51の連打から55で白四子をのみ込んだ。白Aには黒Bのツケがある。

 石田「白、まあまあでしょう。白56、58と再び上辺に先着できましたから」

 ここからは張のさばきに注目。黒59、白60を換わって黒61から67とはいかにも彼らしい強情さだ。隅も上辺もあげませんと宣言しているようだ。

 溝上も持ち味を見せる。白74と左上黒二子を制した直後の黒75の攻めに、白76の様子見がおもしろい。

 石田「黒78のツギなら白Cと構える予定。後に白Dのコスミが渡りを見て右上白の保険になるだけでなく、左上白陣の強化、上辺黒の眼形をも奪っているとの主張です」

 張は黒77、79と反発。白の注文を外しにいく。

(松浦孝仁)

 消費 黒:1時間23分 白:1時間43分 (持時間各5時間)

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