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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第20局  観戦記 >
黒 張 栩  棋聖   -   白 溝上 知親  八段

 

実質49分

2012年5月24日

 白38が思い描く最高の進行は、黒43、白39、黒A、白B。中央は大きな地模様になり負けようがない。

 白38は午後5時26分に打たれた。張は4分考え45分の夕食休憩に。再開後、すぐに黒39を着手したので記録上は4分の考慮だ。ただし、黒39は「実質49分」の長考と捉えることもできる。

 ここに溝上は反応したと記者は想像する。白38に手抜きは考えられない形。そこを黒39と反発してきたのだから、白の抵抗も読み切っているだろうと。

 白は40、42と力を蓄えて白43を狙う方針を選択。黒は当然43だ。白が目指した最高の進行とはほど遠い分かれになった。黒39、43の姿は厚く、地も多い。

 石田「黒39は勝負手でしょう。白43と抵抗されたら対処できたかどうか。白は42の時が最大のチャンスと思います。参考図の白1、3なら、黒はどうするつもりなのか。黒4にはいったん白5と受けておけば白aの逆襲が狙えます」

 両者の検討では黒43で「黒に残りそう」との結論。しかし石田解説者は白58を敗着と指摘する。カラクリは最終譜で。

(松浦孝仁)

 消費 黒:3時間32分 白:4時間35分 (持時間各5時間)

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