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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第25局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 結城 聡  九段

 

流行の形

2012年6月29日

 結城聡、5戦全敗。これを予想した人がいるだろうか。第35期にリーグ復帰して以来、2期連続で挑戦権争いに絡む活躍をしていたのに、どうしたことだろう。今年の成績も9勝12敗と黒星が先行。本局に負けるとリーグ落ちが決まる。

 溝上知親は2連勝でスタートしたものの、その後は4連敗。これ以上負けると、残留が危ない。

 関西棋院の「吉祥の間」。開始のチャイムが鳴り終わらないうちに、溝上は黒1を打った。白2、4の向かい小目のときに、三間に6とハサむのは比較的珍しいという。黒は7と大斜にカケた。

 白8のコスミツケから10とハネるのを最近よく見かける。「白8で18にツケるのは黒の注文です」と解説の瀬戸大樹七段。

 続いて黒19にハネ、白9ノビ、黒21、白Aに黒17までで治まることができる。「『タケフの両ノゾキ』の悪形になりますが、それを差し引いても、黒の安定が大きいと判断します」と瀬戸解説者。

 白18でBなら「すぐ黒Cと打ち込む予定でした」と溝上。黒25までは流行の形だ。

 ここで左上の小目が結城を悩ませた。しっくりいく地点が難しいのだ。白26でDとトビたいが、左辺の間合いが広すぎる。Eの大ゲイマジマリも不満だった。白26の小ゲイマジマリには、黒の絶好手が待っていた。

(内藤由起子)

 消費 黒:41分 白:37分 (持時間各5時間)

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