現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第25局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 結城 聡  九段

 

ハイライト

2012年6月29日

 黒27の肩つきは「雰囲気が出ています。溝上さんの工夫の一手です」と瀬戸解説者。

 白は28、30と押し上げる。30を打たずに白32だと、将来黒Aのツケを狙われる。白Bには黒C、白D、黒Eで簡単にさばかれる。黒は33の好点も占めた。

 黒35と大場に向かったあたりから、一手一手が難しい。「黒37は僕なら40に構えます。溝上さんは白39にトバれるのがいやだったといいますが、黒も38とトンでこれも一局だったと思います」と瀬戸解説者。黒37、39と溝上にしては珍しく中央志向になった。

 結城は35分を投じて白40と二間にヒラく。黒はどうするか。本局のハイライトといえる場面がやってきた。

 まず考えられるのが黒Fの一間。しかし白Gが見え見えだ。そこで参考図の黒1ボウシが浮かぶ。溝上は「白2とコスミ出されるのがいやだった」というが、局後の検討で黒7までを示されると「考えすぎでしたか。これもありましたね」。

 瀬戸解説者は「中央は消えますが、調子で右上を固めて黒はまずまず。互角でしょう」。

 次の溝上の一手は、奇想天外といっていいだろう。だれも考えつかなかった、その着想とは。

(内藤由起子)

 消費 黒:2時間3分 白:1時間56分 (持時間各5時間)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?