現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第25局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 結城 聡  九段

 

溝上ワールド

2012年6月29日

 白44は問題だった。黒45と切られると白のよくなる変化は見つからない。結城は白46で48とアテ、黒A、白46とするつもりだったが、黒Bのコスミに気がついた。白Cと受けざるを得ず、黒56にまわられて不満だ。

 黒51、53の姿がよすぎる。黒55とハネられると、結城は「まいったなあ」とため息をついた。

 「左上方面がすべて白地になれば、いい勝負かもしれないというところなのに、黒55と動き出す手段まであるとは。白はたまりませんね」と瀬戸解説者。白のあまりのやられように、検討室の清成哲也九段は「結城さんは、溝上ワールドに引きずり込まれましたなあ……」。

 局後、溝上は「44ではなく参考図、白1のコスミを心配したのですが」。白11まではほぼ一本道。黒12とマゲられても白は25までと容易に生きる。「図は黒がまずい。1のコスミは、言われてみればなるほどという筋でした」と瀬戸解説者。

 結城は「全く気づかなかった」。

(内藤由起子)

 消費 黒:3時間5分 白:3時間9分 (持時間各5時間)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?