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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第25局  観戦記 >
黒 溝上 知親  八段   -   白 結城 聡  九段

 

わずかなスキ

2012年6月29日

 「むちゃくちゃだなあ」と、結城はぼやきながら頭を抱える。

 優勢の溝上も「どうしたらいいのか」とつぶやく。どの方針でもよさそうなときほど迷うのだろう。夕食休憩を挟み37分で黒65とカカえた。白66の切りには黒67、69。わずかなスキが生じた。

 65は、参考図の黒1でコウ材を大きくしてから3とアテ、9とコウにするのが簡明だった(10コウ取る)。

 白にはコウダテがないので、黒11に白12と解消するしかない。「21までとなれば、黒がはっきりよしです」と瀬戸解説者。黒13、18の連打で左下白を取る選択肢もあるが、図の黒21までがまさる。

 溝上は白6でaなどとコウダテを作られて紛れるのを嫌ったが、黒はかまわず7と抜けばいい。右上で白を生かしても黒bのオサエにまわればやはり黒が勝勢だ。

 白の70、72が好判断だった。

(内藤由起子)

 消費 黒:3時間51分 白:3時間56分 (持時間各5時間)

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