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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第28局  観戦記 >
黒 金 秀俊  八段   -   白 井山 裕太  天元

 

椅子席

2012年7月26日

 河野臨が1敗を喫して、井山裕太にも自力で挑戦権を得るチャンスが巡ってきた。

 いっそう気合を入れていることだろうが、過密スケジュールが気になる。5月ラウンドで張栩に勝ってから本局までの約1カ月間、本因坊戦挑戦手合を3局、京都、埼玉、福島と転戦した上、棋聖戦リーグも2局打った。

 また、自身の誕生日である5月24日に将棋の女流棋士・室田伊緒さんとの婚姻を届け、慶事も重なった。

 6月14日。対局室は日本棋院関西総本部の最上席(和室)ではなく、井山の希望で椅子席の特別室が用意されていた。正座ができない状況なのかと心配する声があったが、「足の小指の爪を痛めただけで、もう大丈夫です」と井山。

 開始のチャイムが鳴った。黒番の金秀俊は左手をほおに当て、何も置いていない盤上を見つめる。白番の井山も同じポーズ。5分が経過しやっと黒1が打たれた。

 黒5、7の構えから9と高くハサみ、白10と三々に入らせる。1分の考慮で金は黒19と二間にヒラいた。「初めて見ました。AやBなど手薄いほうに向かうのがふつうです。ありきたりの手をいやがる金さんらしい」と解説の山田規三生九段。

 29分を投じ白は20のツケ。「堅い右辺を固めよう」(井山)としたのだが、黒23にサガられ、また手が止まった。

(内藤由起子)

 消費 黒:57分 白:40分 (持時間各5時間)

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