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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第29局  観戦記 >
黒 井山 裕太  天元   -   白 結城 聡  九段

 

結城、踏ん張る

2012年8月2日

 なぜ黒71に石がいくのか。ここが筋にあたる理由は意外にも簡単に説明できる。

 山田「参考図の黒1は誰でも思い浮かびます。続いて白3と遮れば黒aが決め手。ここが急所と分かります」

 白bなら黒cで白は身動きできない。黒dが利きだ。黒aに白cは黒eで△は助からない。しかし、図は手順が悪く白には2の返し技があった。黒3と渡っても白4から12で右辺白が生き返る。

 単に黒71なら白に反発はない。白81は黒79で△が取られ。また、白79は黒77、白74、黒78、白75、黒76としっかりした形での渡りを許す。図とは違い、右辺はすべて黒地になる。

 結城はしぶとい。白74以下は最善の選択だった。黒を猛烈に厚くしたものの右辺白が生還。まだまだ粘れる。

 白82から戦いは上辺へ。井山はここでも黒95、99と思いきった構想を見せる。しかし、これがもう一波乱呼ぶことになる。

 山田「黒95は、白96を許して安心させるかわりに中央を囲う手。黒99は当然攻めの手です。一貫性を欠いています」

(松浦孝仁)

 消費 黒:4時間30分 白:4時間33分(持時間各5時間)

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