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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第29局  観戦記 >
黒 井山 裕太  天元   -   白 結城 聡  九段

 

黒に決め手

2012年8月2日

 黒37に対して白Aは黒Bの予定。左辺白への攻めと黒52の連打を両にらみできる。白38の棒ツギは42の切りを強調。結城はすぐに決行した。盤側からは黒の包囲網が薄くなったように見えたのだが。

 山田「急所に黒49と一撃され、形がゆがみました。白42では48とノビておき、黒49に白43のフクレで対応したい。続いて黒50と白の全滅を狙ってきたら白Cにオサエ込む。これは黒も怖いはずです。取りにいくのをあきらめて白43に黒C、白D、黒Eの進行なら、黒に残りそうとはいえ、長期戦の様相です」

 終局は突然だった。決め手は黒51。白52に黒53、55で退路を断ち、白にしのぎはない。白52を省けば下辺を荒らされ、勝負ありだ。

 黒51で参考図の1を急ぐのは白2から4の切りが好手になる。黒は5しかなく、この形は白10と12がともに利く。16で白生きだ。

 白56でFに切られた時に黒59に受けられるのがミソ。黒51の働きだ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:4時間59分 白:4時間59分 (持時間各5時間)

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