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< 第37期名人戦挑戦者決定リーグ戦第35局  観戦記 >
黒 張栩  棋聖   -   白 金秀俊  八段

 

  • 総譜 1〜163手

変わらぬ気迫

2012年9月13日

【黒中押し勝ち】163手完

 金はリーグ落ちが決まっており、張もこの碁の勝敗が来期リーグ戦序列に影響を及ぼすことはない。完全な消化試合だ。それでもいつもと変わらぬ気迫を見せたのは、これから何度も戦う相手と意識しているからだろう。

 上辺白18(9の四)の踏み込みに、黒19から23の二段バネが好判断だった。黒石は中央に向かってのびのびとしているのに対し、白は34まで窮屈だ。

 右辺白52(17の十三)の打ち込みにも張の判断はさえた。黒53、55と大きくフワリと包み込む着想は金を大いに悩ませた。

 左辺白84(2の十)は黒88ツギを期待している。この交換がないと黒135、白136、黒161、白162、黒Aが大きな狙いになる。以下符号順に黒Eまでが先手。白地は減り、黒の眼形は厚くなる。前述の交換があれば、途中、黒Aのコスミに今度は白Bでいい。

 張は88とはツガずに黒87(7の十六)、89と連打。黒ペースは変わらなかったようだ。

 黒163(3の十八)を見て金は投了。続いて参考図の白1、3は黒4から12が成立。セキは明らかだ。

(松浦孝仁)

 消費 黒:3時間34分 白:4時間59分 (持時間各5時間)

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