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< 第37期名人戦七番勝負第2局  観戦記 >
黒 山下敬吾  名人   対   白 羽根直樹  挑戦者

 

紙一重

2012年10月25日

【白中押し勝ち】184手完

 最終手の白184(11の七)で中央の白は捕まらない。参考図の黒1と右方への連絡を阻むと白2、4がある。白aを許したら逆に中央の黒が危ないので、黒5に備えるしかない。ここで白6から10が気持ちのいい仕上げだ。シボりながら上辺に連絡できる。黒1で4、白b、黒cと出切るのは白1くらいでも黒が困っている。

 とにかく挑戦者の強気の姿勢が目立った。次から次へと出てくる鋭い踏み込みが名人の剛腕を封じ込めたか。序盤の下辺での石運び、白90(17の六)、100(18の七)、136(9の九)は打ち過ぎと紙一重にも映る。

 高尾「もう一つ、白106(15の二)も迫力満点でした。白111(11の三)に構えて十分との意見もあるでしょうが、ここで踏ん張ったからこそ厚い分かれを手にできた。紛れる可能性は減っています」

 これでタイに。連敗ぐせのある挑戦者が勝ったことで、七番勝負はさらに盛り上がるだろう。

(松浦孝仁)

 消費 黒:7時間58分 白:7時間36分 (持時間各8時間)

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