< 第37期名人戦七番勝負第3局 観戦記 >
羽根直樹 挑戦者
対
山下敬吾 名人
北の大地から舞台を移し、名人戦一行は南国・宮崎に飛んだ。
ともに白番を入れ、1勝1敗で迎えた第3局は宮崎市の「フェニックス・シーガイア・リゾート」で打たれた。
名人戦が宮崎県で開催されるのは、第18期第3局・小林光一名人―大竹英雄挑戦者戦以来、実に19年ぶりのことだ。
名人は2003年、初挑戦した棋聖戦で宮崎を訪れている。「対局で行った場所はすぐ忘れてしまうのですが、宮崎は思い出深い。内容のいい碁を打って、いいイメージを持っています」
宮崎は碁盤と碁石の産地としても有名だ。本局にあたり、日向産の榧(かや)盤と日向・お倉ケ浜産の蛤(はまぐり)碁石の超極上品が提供された。前日の対局室検分で、乳白色に輝く白石を試し打ちした名人は「すばらしい」。挑戦者も「打ちやすい碁盤ですね」と感激していた。
9月27日朝9時。武宮正樹立会人が開始を告げると、挑戦者はすぐ第一着を打ち、石をなでるように押しつけてから指を離した。
黒は右上小目に続いて左下星へ。挑戦者のタスキは珍しいのかと思ったが、よく試みているという。「タスキは落ち着いた碁になりますので、ヨセに自信がある人が好みます」と解説の林漢傑七段。名人も、白4の星から6の小ゲイマでじっくり構えた。
(内藤由起子)
消費 黒:19分 白:18分 (持時間各8時間)
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