< 第37期名人戦七番勝負第5局 観戦記 >
羽根直樹 挑戦者
対
山下敬吾 名人
今期の七番勝負は東京から始まり、北へ南へと交互に転戦してきた。北海道上川町、宮崎市、仙台市をへて神戸市へ。有馬温泉「御所坊」が舞台だ。2007年以来の開催で通算7度目。名人戦の定宿といっていい。
10月16日に新幹線で神戸入り。山下名人は東京から、羽根挑戦者とは名古屋で合流した。気になるのは天王山を翌日に控えた両者の様子だ。「緊張して眠れないといったことはもう卒業しました(笑い)」と名人。挑戦者も「前夜はいつも通り過ごしました」。
ただし、挑戦者は地元中日ドラゴンズの雄姿を見逃した。クライマックスシリーズの対東京ヤクルト最終第3戦。ブランコ選手の放った逆転満塁本塁打だ。挑戦者は熱烈なファンではないけれど、「ちょっとチャンネルを変えたすきに」と苦笑い。実はこの話、続きがあるのだが、それは最終譜で。
盤面を見ていこう。黒3のいきなりのカカリが新鮮だ。
「実戦は白4と位を保ってきたので黒5、7のしっかりした構えで対抗。白Aなら黒Bの小目を占めて黒Cのミニ中国流を目指す予定でしょう」と解説の山田規三生九段。
名人の白8、10は最近の流行形。黒DやEなら白Fのカカリへ先まわりするつもりだ。黒が右下を手抜けば白Dの好形が得られるというカラクリだ。
(松浦孝仁)
消費 黒:20分 白:15分 (持時間各8時間)
剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。
史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。
囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。
初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品
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