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< 第37期名人戦七番勝負第7局  観戦記 >
黒 羽根直樹  挑戦者   対   白 山下敬吾  名人

 

苦戦の原因

2012年12月25日

 定石の説明が多くなった。先を急ごう。

 白36と割られたところ。白の根拠を奪って黒Aから迫りたいと思われる読者が少なくないはずだ。しかし待ってましたとばかり白Bとカケられ、名人の剛腕にさらされる。黒のうまいさばきが見当たらず、廃案である。そこで黒37と上から行くことになる。

 白38のカカリに王立誠立会人は首をかしげた。カカるなら参考図の白1と高いほうがまさるのではないかという。黒2ならツケ引きを決め、白7とすんなり進出した形がいい。黒2で実戦と同じようにaと押せば、白2と両ガカリして黒bに白4の三々入り。黒3からオサえて下辺の黒地が大きいようでも、△が働いて白cがあり、黒は甘い限りだ。

 名人は「序盤が悪すぎた」と局後にひとこと。白38を指したのかもしれない。

 定石ができて進行が速かった午前中とは一変して、午後はスローテンポに。黒41に費やしたのは61分。白44は35分。44は双方の根拠に関する要点だが、黒45とかわって痛しかゆしだ。

(春秋子)

 消費 黒:2時間49分 白:2時間4分 (持時間各8時間)

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