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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第6局  観戦記 >
黒 結城 聡  九段   -   白 村川 大介  七段

 

慎重な結城

2013年2月21日

 井山裕太と結城聡。村川大介は自身の碁に影響を受けた棋士として、このふたりの名をあげる。名人戦リーグの舞台で、尊敬する先輩と対局することを、村川は楽しみにしていたことだろう。

 12月ラウンドが手空きだった結城は、本局がリーグ開幕戦だ。

 黒番の結城が5のカカリから7とスベったのを見て、「いつもの結城さんではないな」と解説の清成哲也九段。黒Aのミニ中国流、または黒Bとシマり上辺を広く構えるのが力戦家の結城らしい。さらに黒9でハサまないのも意外だという。「少し慎重になっていますね」と清成解説者。

 白16のヒラキに黒17とツメ、すぐに19と打ち込む。白20のツケから黒を右下にワタらせると、今度は白が26と打ち込んだ。「さすが、厳しいものです。白Cと守るのがふつう。これでいい勝負なのですが」と清成解説者。右辺の白が、働くか攻められるか。これが本局のポイントだ。

 ここで結城は昼休みを挟んで30分を使い、黒27とコスんだ。

 黒Dとツケるのはうまくいかない。白E、黒F、白G、黒H、白Bのあとすぐに黒Iの攻めにまわりたいが、白Jの動き出しがうるさいのだ。かといって右上に1手かけているようでは白Cとくつろがれる。

 黒27はやむを得ないのだが、ここから結城は苦労する。

(内藤由起子)

 消費 黒:1時間23分 白:24分 (持時間各5時間)

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