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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第14局  観戦記 >
黒 高尾 紳路  九段   -   白 河野 臨  九段

 

勇気ある一手

2013年4月18日

 3月7日、暖かくなったのはいいが、花粉症対策のためか、マスク姿の棋士が目立つ。高尾紳路もマスク着用で現れた。対局開始と同時にそれを外し、目薬を一滴二滴。目にくるタイプの花粉症らしい。鼻にくる記者はクシャミで迷惑のかかるのを恐れ、早々と対局室を退出。おかげでいろいろな話が聞けた。

 たとえば河野臨のこと。前期は挑戦権を争ったのに、今期はリーグ序盤を終えて1勝2敗と調子が出ない。ただし2敗はいずれも逆転負けだ。とくに第12局の対井山裕太戦は最後の最後で攻め合いをしくじる痛恨の負け。3連勝でもおかしくない内容だったと思う。これに対する河野の師匠の小林光一名誉名人の見方は単純にして明快だった。

 「どんなにいい碁でも楽に勝たせてくれないのがリーグのおそろしさです。リンくんもまだ甘いところがあるのかなあ」

 すっかりおなじみになった中国流からの布陣。河野得意の白14の三々入りに対して、高尾が黒17でAからオサえなかったのは、左上の白がしっかりしているので、上辺に夢が持てないと判断したからだろう。

 白22のボウシに黒23とボウシのお返し。解説をつとめた小林名誉名人は「勇気ある一手ですね。私なら黒BかCかな」という。

 続く白24も黒25かCかと悩ませた好手だった。

(春秋子)

 消費 黒:30分 白:23分 (持時間各5時間)

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