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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第17局  観戦記 >
黒 坂井 秀至  八段   -   白 張 栩  九段

 

無冠になって

2013年5月9日

  散り惜しんでいた東京・市ケ谷近辺の桜は、花に嵐のたとえどおり、前日の風雨でとどめを刺され、外堀に花いかだがただよう4月4日、全勝の張栩と全敗の坂井秀至がぶつかった。

 右欄の張の肩書に注目していただこう。初めて名人戦リーグに登場した第28期は七段だったが、その後すぐ本因坊となり、第29期は名人位獲得。以降ずうっとタイトルはとぎれることがなかった。

 しかしご存じのように3月に棋聖位を失い、無冠になったばかり。九段と記すのに違和感を覚えるのは、10年間の実績があまりにも偉大だからだろう。ヒラの九段を脱し、再度タイトル保持者として輝くには名人戦はぴったりの舞台。期するものがあるはずだ。

 最近の張が得意とする白4の目はずしから見慣れない形が出現した。新型かと問うと、「研究会で検討したことはあるけれど、実戦でできたのは初めてでしょう」と張はいう。

 初めてなのに坂井の着手が速いのは、目はずしおよび張の碁を調べてきた成果と思う。ただし黒21までに満足したわけではない。

 「黒15でAとハサんで、白15なら黒Bと押すのも有力だった」と坂井。黒15と堅くサガれば、白16から決めやすくなる理屈だ。

 この分かれを「少しだけ白が利かしたか」と張の判定。一方坂井には坂井の言い分がある。

(春秋子)

 消費 黒:15分 白:16分 (持時間各5時間)

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