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< 第38期名人戦挑戦者決定リーグ戦第18局  観戦記 >
黒 高尾紳路  九段   -   白 溝上知親  八段

 

心配無用

2013年5月16日

 溝上はプロになって21年目。目を閉じたまま対局開始を待ち、終局まで正座を崩さないスタイルは、入段以来ずっと変わらない。師の菊池康郎元アマ名人の教えを守る姿は、溝上の真面目な一面を表している。

 開始のブザーが鳴ると黒番の高尾はすぐ初手を右上星へ。溝上は依然として背筋を伸ばしたまま目をつぶっている。2分たって、ゆっくりとした所作で白2を打った。

 白12のハサミに黒が13とツメ、白14から小競り合いが始まった。黒21はこの一手。白22のノゾキを決めないと黒22にカケツがれる。

 溝上は白24と守った。黒Aの切りを気にしたのだが、無用の心配だった。

 「24ではなく白28とトンでくると思った」と高尾。黒Aと切れば白B、黒C、白Dから黒Eアテに白F、黒Gとなる。白14、16の二子は軽く、捨てても惜しくない。なので高尾はAと切るつもりはなかった。「黒Hのトビが相場で、以下白I、黒J、白30となりそう。白は実戦よりまさります」と解説の林漢傑七段。「そういう手順なのか。反省だなあ」と局後の溝上。

 黒25のツケが思いのほか厳しかった。左下は黒Kのカケが利きと見なければいけない。白27と動き出すのはいかにも苦しそうだ。

 そこで溝上は白26のハネから30。左辺の二子を捨てた。

(内藤由起子)

 消費 黒:38分 白:52分 (持時間各5時間)

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